【贄の町 完全版 あらすじ】
十代で家族を亡くし、 今はガテン系バイトを掛け持ちして暮らす主人公の日天(ひそら)。
バイト漬けの日々を送っていたある日、暗い路地に入って行く喪服の青年に目を引かれ、彼が白い花束を落としたことに気づく。
放っておけず、思わず花束を拾ってあとを追う。
しかし、暗く長い路地を抜けた先で青年を見失った日天は、異界の入り口――「宿」に立っていた。
呆然とする中、宿の住人たちに迎え入れられ聞かされる。
そこは、死が遠い世界だと。
頭を潰されても喋る男に、自分の生首をボールにして遊ぶ子供。
そして、恐ろしい異形たち。
そんな不気味なものたちがうごめく世界へただ一人の生身の人間として迷いこんだ日天は、 元の世界へ帰ろうとするが、その道はどこにもない。
それでも日天は、宿の住人の力を借りて帰還する方法を探す。
生者の匂いに群がる死者たちが住むという「町」へ乗りこんで――。
命がけの捜索の果てに、日天が見つけたものは……?
【贄の町-いろむすび- あらすじ】
日々寝る間も無くガテン系のバイトを掛け持ちしていた
主人公の日天は、
ある日『喪服の青年』の後を追って
奇妙な世界に迷い込む。
『宿』に逗留しつつ、
元の世界へ帰る方法を探して
約1年弱――季節は夏になっていた。
元の世界へ帰る方法は相変わらず見つからないものの、
『宿』で仲間達と過ごす日々の中で
この世界での生活に居心地の良さを感じていた。
そんな非日常の日々の中、
不気味な影につきまとわれるようになる。
皆に迷惑は掛けられないと、
誰にも言えないまま不安な日々を過ごしていた
日天だったが……。
いつかの陽炎と過ごす、ひと夏の物語。