大人のBL小説読書感想文

大人のBL小説読書感想文
子供の頃、夏休みの宿題で読書感想文ってありましたよね。指定図書を読んで感想を書きなさい。
「興味のない本自費で買わされた挙句、無理やり読まされてまともな感想がかけるかってんだ! けっ!」と当時の私はなっていました。
でも今は大人です。だから私、好きな本を読んで好きな感想文を書きます!

物語の核心に対するネタバレはないから安心してね! 初企画「大人のBL小説感想文」始まるよ!
大人のBL小説読書感想文
大人のBL小説読書感想文
恋鬼 〜身代わり花嫁の純愛〜
大人のBL小説読書感想文
著者:楠田雅紀 / イラスト:松本一個 / 出版社:二見書房
大人のBL小説読書感想文 花山院 冬嗣(かさんのいん ふゆつぐ)
輝明とその家族の住む土地を収める荘園主。代々続く名家の当主であり、常に治める土地の事を考えている立派な人物。が、年齢にそぐわない若い姿、夜にしか姿を見せない、男女の事柄に関しては無知など、多数の謎を持つ。
大人のBL小説読書感想文 輝明(てるあき)
冬嗣の治める土地に住んでいる少年。体格こそ14になる妹と変わらないが、誰よりも早く野山を駆ける弓矢の達人。『行った娘は帰ってこない花山院様の館』にまだ幼い妹が仕える事となり、その身代わりとして女装し館へ向かう。
まずはこちら、赤と黒のコントラストが美しい「恋鬼 〜身代わり花嫁の純愛〜」でございます。いや本当にきれいですよね。この表紙は今まで読んだBL小説の中で一番好きです。
さて、ご覧のとおり時代モノ。舞台は平安時代です。公式のあらすじを一部引用させていただきますと…。

『慈悲深い領主「花山院様」の庇護の代償は年に一人、娘を差し出すこと――。輝明は幼い妹の身代わりとなり、一回り以上も年上の花山院冬嗣のもとへ。』

うむ、スタンダードな嫁入りストーリーである。

『が、初めて見た冬嗣はまるで輝明と同年代のよう。』

ほう、ファンタジーかな?

『そして初夜、褥の中で硬直するその身を熱く抱き締めてきた冬嗣は「これで、我らは、夫婦だ」と呟くや否や、すやすや。』

え…?

そう、皆様衝撃を受けたでしょう。大体嫁入りと言ったら一日目で快感を刻み付けられて相手を憎みつつも離れられなくなるのがセオリー。
だがこの攻、即寝落ちである。
ちなみに主人公・輝明は可愛い顔して非童貞なので、大混乱する訳です。そして判明する、「冬嗣」の無知。そう、まさかの無知攻です。生まれて初めて見ました。冬嗣は賢く教養もあり、土地の事を第一に考える良い領主なんですが、夫婦の関係に関しては本当に何も知らない…。そんな世間知らずな冬嗣と、外見は美少女、中身はワイルドな輝明のすれ違い(?)夫婦生活は幕を開けます。
個人的には受の輝明もポイント高いです。こんな可愛い外見なのに弓の名手で、体調が悪くなったら「獣の肝が効く。」って言って鹿を狩って捌いたりします。すごい、強い。普通の受だったら薬草とか取ってくる展開なのに鹿の肝食べるんだ。今まで見た受の中で一番逞しくてワイルドだぞ輝明。
こんな風に基本やんちゃを通り越してワイルドな輝明が、冬嗣様の前だと乙女になるのがギャップで可愛いんですよね…。
あ、あとエロシーンも良いです。初めて性欲という物を自覚した冬嗣が輝明に導かれて行為を進めるんですが、どんどん初めての契りに興奮して暴走していく冬嗣に飲み込まれてしまう輝明がとてもエロいです。ちなみに輝明の筆おろし相手は村の年上のお姉さんなのでそのお姉さんを参考にしたと思うと大変いやらしいですね! やらしい! 大好きそういうの!

という訳で、頭はいいのに恋愛にも性的にも無知な攻×ワイルド非童貞男前乙女受に興味がある方は是非読んでみてください!
逃した魚
大人のBL小説読書感想文
著者:中原一也 / イラスト:高階佑 / 出版社:二見書房
大人のBL小説読書感想文 織田 隆(おだ たかし)
市ヶ谷に雇われた新たな『補助者(司法書士の補佐)』。大手法律事務所に勤めていた元弁護士で、若手俳優と見間違うばかりの男前。外見と経歴通り、非常に有能。有能すぎてとっつき難いタイプでもあるが、一方で可愛らしい一面も。
大人のBL小説読書感想文 市ヶ谷 久義(いちがや ひさよし)
都心から離れた土地に事務所を構える司法書士。独身。競争心も物欲もしゃれっ気もない仙人のような性格をしている。普段は自分よりはるかに年配の司法書士に囲まれていて、その環境が性格に拍車をかけている。趣味は釣り。
まず表紙をご覧ください。エロい。とてもエロい。露出が一切ないのにこのエロス。すごい。やらしい。この明るい屋外の光と何だかほの暗い室内の二人のコントラストが素晴らしい。何も悪いことしてないのに何か背徳感さえ感じる。でもこちらの受の市ヶ谷さんは独身です。大丈夫、不幸になる妻子はいない…。

はい、ではこちらでも公式のあらすじを一部引用させていただきましょう。

『趣味の釣りと、美味しいお茶と和菓子があれば幸せ。そんな冴えない中年司法書士・市ヶ谷のもとへやってきた新しい助手は、元弁護士の肩書きを持つ超ハイスペックな男・織田だった。』

はい、こちら主人公とお相手が出てきました。こちら、市ヶ谷さんでございます。おじさん受は世にたくさんありますが舐めちゃいけない。41歳です。40過ぎ。ガチ中年です。さらにお相手の織田くんは31歳。
そう…メンズラブ! メンズラブですよ奥さん! 登場人物のほとんどが30以上! おじさん&お爺さんだらけ! 30以下の登場人物は胎児くらいですかね! そんな大人の恋愛模様です!

いや、でもですね…。何より言いたいのはあざと可愛いんですよ。あざと可愛いですよ市ヶ谷さんと織田くん。

市ヶ谷さんの趣味は釣り、甘いものが大好きでのんびり屋と言う三拍子そろった可愛い系おじさんです。お菓子につられて本気を出したり、こっそり仕事中に釣りに抜け出そうとしたり…。人を疑うことを知らない素直な性格で、それでいてやれば出来る子なのに、優秀な織田くんにちょっとびびっている。可愛い。パーフェクトオブ可愛いおじさん。
一方、織田くんもこれまた可愛い。普段は優秀で非のうちの所ない、所謂スーパーダーリン系なんですが、所々で見せる可愛い一面が魅力的です。のんびり屋の市ヶ谷さんを叱り、「仕事が終わったら和菓子があるから頑張りましょう。」と励ます姿はまるで母親。
あと何より可愛いのが、自分の持ち物に名前をつける癖。お気に入りの万年筆は鈴木君。鈴木君が見当たらなくなったときは「お〜い、鈴木く〜ん。どこにいるんだ〜?」と声を掛けながら探したり。

そう、つまりこの話はギャップ系可愛い年下スーパーダーリン攻×100%可愛いで出来てる系おじさん受なんですよ!

エロシーンは市ヶ谷さんが「自分の身体に自信がない」って理由で弱々しく抵抗するシーンが最高です! エロシーンに入るまで市ヶ谷さんは本当にエロと程遠いと言うか…何か仙人みたいな印象なので、乱れた姿が実にいい! 織田くんが割と余裕なさげなのもいいですね!

この可愛い可愛い二人に迫るは織田くんの過去! どうなる! 前半ほのぼの日常、後半シリアスで二度おいしい! メンズラブに飢えている皆さんもおじさん受に興味のない皆さんも是非読んでください!

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